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特集 胃癌—最近の話題
胃癌の胃外進展の画像診断
著者: 木村健1 山中桓夫1 寺田友彦1
所属機関: 1自治医科大学消化器内科
ページ範囲:P.1515 - P.1519
文献購入ページに移動胃癌の診断は,現在,X線検査,内視鏡検査によつてほぼ完全な状態といえる.また,これらの検査を定期検診に応用したり,スクリーニング検査として活用している現在,早期癌の時期に診断する機会も増えている.いずれにせよ,胃癌の診断が確定した場合,最も有効な治療法として胃切除術が考慮される.この際,胃癌の壁内進展・深達度の診断,あるいは胃外性進展の状態を可能な限り正確に術前に把握することは,手術の適否,術式決定あるいは患者の予後を測る上できわめて重要なことは論を俟たない.したがつて,従来より種々の方法による術前の胃癌進展度診断が行われているのは当然のことであろう.
本小論では,胃外進展の画像診断に焦点を絞り,従来より行われている画像診断について概説し,さらに最近の新しい診断技術を紹介する.
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