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文献詳細

雑誌文献

臨床外科39巻11号

1984年11月発行

特集 胃癌—最近の話題

噴門部癌における下部胸腔,縦隔内リンパ節郭清

著者: 粟根康行1

所属機関: 1東京都立駒込病院外科

ページ範囲:P.1525 - P.1527

文献概要

はじめに
 下部食道噴門癌の手術成績向上のために種々の努力がなされてきた.切除断端に癌の遺残をなくし,また安全に吻合を行うために必要な手術野と到達路が開発され,すでに十分検討されたといつてよい.つぎに解決を迫られているのが下部胸腔内リンパ節郭清をめぐる諸問題である.
 20年前,前田1)が先駆的な研究報告を行つて以来,千葉大第2外科2),癌研外科3)などの研究報告が続いた.いずれも下部胸腔内リンパ節の転移状況を検討した上で,下部食道噴門癌根治手術におけるこの部位のリンパ節郭清の必要性を強調している.しかし多施設による追試もしくは検証は十分なされているとはいえない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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