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文献詳細

雑誌文献

臨床外科39巻11号

1984年11月発行

文献概要

特集 胃癌—最近の話題

胃癌の経内視鏡的レーザー治療

著者: 鈴木博昭1 渡辺豊1 神山正之1 長尾房大1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学第2外科

ページ範囲:P.1555 - P.1559

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はじめに
 レーザー光が消化器内視鏡の臨床の場で広く応用されるようになったのは1973年Nath,Kiefhaberらがファイバースコープの鉗子孔を通るflexibleな石英ファイバーを開発して以来である.1975年頃からFrumorgen1)(アルゴンレーザー)やKiefhaber2)(Nd-YAGレーザー)らが消化管出血に対する止血の臨床に取組み,1980年には各各294例と663例の臨床例を経験し90%以上の高止血率であつたと報告した3)
 著者4)は1979年4月からの半年間西独Marburg大学外科に滞在し,16例の上部消化管出血に対する内視鏡的Nd-YAGレーザー止血法を経験し,その治療成績を日本消化器内視鏡学会誌に報告した.本邦では1980年の第22回日本消化器内視鏡学会総会で「Laser Endoscopy」3)のシンポジウム(司会・竹本忠良,並木正義)が行われ,また,1981年には第4回国際レーザー外科学会5)(会長・渥美和彦)が東京で開催されて,いわゆるLaser(New light)feverが到来した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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