icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科39巻11号

1984年11月発行

Report from Overseas

経胸腔・腹膜腔切開排膿術による細菌性肝膿瘍の治療経験

著者: 李成日1 姜惟龍1 許光根1 李乃新1 崔東煥1

所属機関: 1中国延辺医学院附属病院第1外科

ページ範囲:P.1576 - P.1578

文献概要

はじめに
 近年,感染性疾患の予防・治療対策の改善によつて,延辺地区の細菌性肝膿瘍発病率は過去より著しく減少した.超音波検査とアイソトープによる肝シンチグラムは肝の局所性の病変の診断に有力な手段となつている.CT検査も肝膿瘍部位,膿瘍の大きさ,膿瘍数の診断ならびに経皮挿管部位の選択の目的に応用されている2-4).細菌性肝膿瘍を治療する際,もし手術適応があれば,私達はほとんど経胸腔・腹膜腔の経路による切開ドレナージを施行したが,体腔内の汚染は見られず,良い治療成績を得た.
 1966年より1982年末まで,当科において経胸腔・腹膜腔切開ドレナージにより治療した細菌性肝膿瘍は55例である.本稿ではその臨床データによる治療経験を述べるとともにいくつかの問題点について検討してみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら