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臨床報告
異時性に両側発症した閉鎖孔ヘルニアの1例および本邦報告例の統計的検討
著者: 宮田潤一1 米山桂八1 固武健二郎1 原彰男1 林亨1 吉井昭夫2 古明地智2
所属機関: 1伊勢原協同病院外科 2伊勢原協同病院内科
ページ範囲:P.1641 - P.1644
文献購入ページに移動閉鎖孔ヘルニアは,高齢のやせた多産婦に好発する比較的まれな疾患である.術前診断が困難で,嵌頓による腸閉塞のため緊急手術を行い,はじめて診断される例がほとんどであり,手術死亡率も高い.
本症は,1724年De Ronsil1)により初めて報告され,本邦においては,1926年川瀬2)の初例報告以来,約200例の報告がなされている.
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