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文献詳細

雑誌文献

臨床外科39巻12号

1984年12月発行

文献概要

特集 大腸切除と機能温存

直腸癌の括約筋温存術式—経肛門的結腸肛門吻合

著者: 寺本龍生1 小平進1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部外科

ページ範囲:P.1691 - P.1697

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はじめに
 直腸癌は,近年,拡大郭清術式の導入により,治癒手術が施行されると,長期の生存ができるようになつた.そこで癌の根治性を損うことなく,出来得る限り自然肛門を温存する,括約筋温存術式の工夫がいろいろとなされてきている.
 当教室では,1980年9月より,下部直腸癌で,腫瘍下縁より十分な距離の肛門側断端をとると,歯状線直上で切離せざる得ない症例に対する自然肛門温存術式として,われわれが改良したParks型持針器(T式持針器—ユフ精器)および彎曲針を使用し,経肛門的に口側結腸断端と肛門管断端とを一期的に吻合する経肛門的結腸肛門吻合を行つているので,その手術手技,成績,術後機能についてのべる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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