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文献詳細

雑誌文献

臨床外科39巻12号

1984年12月発行

画像診断 What sign?

胆嚢壁内ガス

著者: 佐藤豊1

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学放射線科

ページ範囲:P.1743 - P.1743

文献概要

 急性気腫性胆嚢炎acute emphysematous cholecys—titisは比較的稀な疾患であるが,その特徴的な所見より単純X線像から術前診断が可能である.病因としては胆嚢壁の虚血およびガス産生菌の浸入が挙げられ,多く糖尿病患者に合併することが知られている1).通常の急性胆嚢炎に比べ胆嚢壊死をおこす確率が高く,このことから多くの場合,緊急手術の適応となる.腹部単純X線像では胆嚢腔および胆嚢壁内に異常ガスを認め,胆嚢内に液面形成をみることもある.
 超音波所見としては胆嚢床に気腫による音響陰影を伴つた強い弧状のエコーを認める2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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