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文献詳細

雑誌文献

臨床外科39巻2号

1984年02月発行

特集 がんの集学的治療をどうするか

食道癌

コメント

著者: 飯塚紀文1

所属機関: 1国立がんセンター

ページ範囲:P.170 - P.171

文献概要

集学的治療とは
 がんに対する集学的治療という言葉が最近良く使われている.multidisciplinary treatmentに対応する用語であるが,この言葉の本来の意味は"多くの専門にわたる治療"ということである.従つて2つの治療法を組み合わせたから,ただちに集学的治療ということにはならない.異なつた専門領域の者が知識を出し合つて組みたてられた治療法を指すべきであろう.結果的には同じものとなるかも知れないが,単なる合併療法とは異なつた次元で考えられるべきものであろう.
 食道癌は現在でも診断される時点において進行癌が圧倒的に多く,外科手術または放射線治療単独で治癒する可能性は非常に少ない.従つて多くの治療の専門領域の英知を出し合つた集学的治療の対象として第一にあげられる疾患である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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