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文献詳細

雑誌文献

臨床外科39巻2号

1984年02月発行

特集 がんの集学的治療をどうするか

悪性軟部腫瘍

基調論文

著者: 梅田透1 高田典彦1 保高英二1 遠藤富士乗2 石井猛2

所属機関: 1千葉県がんセンター整形外科 2千葉大学医学部整形外科

ページ範囲:P.199 - P.207

文献概要

はじめに
 悪性軟部腫瘍は全悪性腫瘍の0.7%とその発生頻度は少なく1),かつ組織型が多彩でその亜型も多く,病理組織診断の確定が難しいことなどの特徴を有している.さらに四肢のみならず全身にわたり発生するため,日常診療では一般臨床医,他科においても治療されることが多く,しばしば安易な単純切除手術のみが初回手術として行われ,局所再発,遠隔転移をきたし悲惨な結果を招来することもみられる.
 一般に悪性軟部腫瘍の予後はその腫瘍の組織学的悪性度のみならず全身的化学療法,放射線療法,とりわけ局所の外科的治療を中心とした初期治療に左右されるといわれているだけに,その診断と治療には十分な知識と経験をもち行わねばならないと考える.以下,自験例を中心に特に四肢発生の悪性軟部腫瘍の診断と治療について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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