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文献詳細

雑誌文献

臨床外科39巻2号

1984年02月発行

特集 がんの集学的治療をどうするか

悪性リンパ腫

コメント

著者: 服部孝雄1

所属機関: 1広島大学原爆放射能医学研究所外科

ページ範囲:P.221 - P.222

文献概要

 基調論文を通読してまず気のつくことは,本論文の内容が,悪性リンパ腫の集学的治療からはずいぶん離れており,むしろ悪性リンパ腫の中でも節外性悪性リンパ腫の病態をのべた形になつていることである.しかし考えてみると,外科医が悪性リンパ腫というテーマで集学的治療の綜説を要求されれば,誰がかいても大体こんな形になるのではないだろうか.本特集で食道がん,肝がん,乳がんなどとならんで,何故悪性リンパ腫をとりあげたのか,編集の方にむしろ問題があつたのではなろうかという率直な疑問が残る.
 そのことはさておき,筆者に与えられたテーマはこの基調論文に対するコメントである.特集のテーマが特に節外性とことわつていない限り,悪性リンパ腫一般についての集学的治療を論ずるのが筋と思われるので,ここでは基調論文が全くふれていないリンパ節原発の通常みられる悪性リンパ腫に対する,集学的治療の現状を紹介して基調論文に対するコメントに代えたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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