文献詳細
画像診断 what sign?
文献概要
S字状結腸軸捻の注腸検査では軸捻部位に一致してスムーズな先細り状の狭窄もしくは閉塞がみられ,これは鳥の嘴に似ていることから,"beak" signとよばれる(図1).造影剤が"beak"の部位を越えて軸捻を起こしているS字状結腸に流れ込んだ場合には2匹の鳥が嘴を合わせている"love bird" signがみられる(図2).本症は注腸の施行時,体位の変換や下腹部のマッサージにより整復されることがあり,また透視下のrectal tube挿入による治療も試みられる.また"beak" signは胃,小腸などの軸捻の際の上部消化管造影の所見としてみられることもある(図3).
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