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臨床研究
巨大気腫性肺嚢胞の経時的変化—縮小例および非増大例の検討
著者: 原田邦彦1 島田良昭1 佐尾山信夫1 南本智史1 畠山茂毅1 井上権治1
所属機関: 1徳島大学医学部第2外科
ページ範囲:P.377 - P.382
文献購入ページに移動最近,巨大気腫性肺嚢胞(以下巨大ブラと略す)に対する手術療法が積極的に行われるようになつて来たが,本来,本症が気腫性肺病変であるため,外科的療法の目的は肺機能障害の改善あるいは防止にあり,従つてその手術適応を決めるに際して,明確な線が引き難い場合も多い.事実,数年の経過で余り変化のないブラも少なくない1).
本稿においては,経時的な観察により,巨大ブラが縮小した,あるいは両側性ブラのうち大きい方を切除した後の対側肺のブラが数年の経過ではほとんど大きくならなかつた,などのために手術療法が行われずに経過観察している症例について検討してみた.
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