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文献詳細

雑誌文献

臨床外科39巻3号

1984年03月発行

臨床研究

肝細胞癌切除例における非癌部肝組織所見の臨床的意義

著者: 久保琢自1 広瀬敏樹1 渡辺寛1 坂本昌義1 大谷五良1

所属機関: 1三井記念病院外科

ページ範囲:P.391 - P.396

文献概要

はじめに
 本邦では原発性肝細胞癌患者の80%内外に肝硬変が合併しており,このことが肝癌切除率,切除成績不良の一因となつている1).従つて術前に肝予備能を推定することが肝切除の適応と限界を決定する上に重要であり,ICG Rmax2,3),OGTT4)をはじめ種々の機能検査が開発され,その有用性が強調されている.一方,肝の形態面,とくに非癌部肝病理組織所見と肝切除後肝不全発生との関連を論じた報告は極めて少ない5,6).私どもは今回24例の肝切除例において非癌部肝組織所見,術前臨床像,検査所見,術後のこれら値の変化と肝不全発生との関係につき検討したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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