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文献抄録
甲状腺分化癌に対する甲状腺ホルモン療法の延命効果
著者: 柵瀨信太郎1 西尾剛毅1
所属機関: 1聖路加国際病院外科
ページ範囲:P.641 - P.641
文献購入ページに移動 1957年Crileらは甲状腺分化癌の術後補助療法として甲状腺ホルモン療法の有用性を報告している.これは甲状腺ホルモンにより甲状腺癌の発生ならびに進展を促進すると云われている甲状腺刺激ホルモン(TSH)の分泌を抑制することによつて再発をおさえようとするものである.しかしその効果についてはいまだ異論もあり,著者らは1976年には延命効果は甲状腺分化癌のうち,乳頭腺癌には認められたものの,濾胞腺癌には認められなかつたとすでに報告している.
そこで著者らはLahey Clinicにて1931年から1970年の間に手術を受けた761例の甲状腺分化癌について術後甲状腺ホルモン療法による延命効果について再検討を行なつた.
そこで著者らはLahey Clinicにて1931年から1970年の間に手術を受けた761例の甲状腺分化癌について術後甲状腺ホルモン療法による延命効果について再検討を行なつた.
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