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臨床報告
横隔膜弛緩症合併胃捻転による噴門部狭窄の1手術例
著者: 加納正道1 桑原悦美1 西平哲郎1 葛西森夫1 小野寺博義2
所属機関: 1東北大学医学部第2外科 2東北大学医学部第3内科
ページ範囲:P.689 - P.692
文献購入ページに移動横隔膜弛緩症は横隔膜筋線維の形成不全などにより,横隔膜の1側が異常に高い位置にある状態と定義されている1).従来本疾患は先天性で強い呼吸器症状を示す新生児例や乳幼児例が多く知られていたが,最近では胸部X線撮影の普及により,成人例の報告も多くなり,また時に本症が胃捻転の原因となることも知られてきた2).今回われわれは左横隔膜弛緩症に合併した胃捻転による噴門部狭窄症例の手術を経験したので,若干の考察を加えて報告する.
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