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文献詳細

雑誌文献

臨床外科39巻6号

1984年06月発行

文献概要

特集 〔Q & A〕術中トラブル対処法—私はこうしている 甲状腺・上皮小体手術

開創したが上皮小体がみつからない

著者: 三村孝1

所属機関: 1済生会中央病院外科

ページ範囲:P.743 - P.743

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解剖学的事項
 正常な上皮小体の解剖学的な存在部位を十分頭に入れて手術を行うことが必要である.上上皮小体の90%以上は反回神経が下甲状腺動脈と交叉する部より1cm頭側に存在する.残りは甲状腺と気管の間,気管と食道の間,食道の後方,甲状腺内などにある.下上皮小体の90%以上は甲状腺下極を中心とした半径2cm以内に存在する.異所性上皮小体の大部分は胸腺内にある.胸腺内にあつても,頸部手術創から切除可能なものが多く,縦隔内にあるものは少ない(図1).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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