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文献詳細

雑誌文献

臨床外科39巻6号

1984年06月発行

文献概要

特集 〔Q & A〕術中トラブル対処法—私はこうしている 食道手術

肺を損傷した

著者: 鶴丸昌彦1 秋山洋1

所属機関: 1虎の門病院消化器外科

ページ範囲:P.751 - P.751

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 開胸して胸膜の癒着がある場合は,十分な時間をかけて,じつくりと癒着を剥離し,肺を損傷してair leakageをつくらない様,注意すべきである.air leakageがみられた場合は,術後肺合併症につながる可能性があるし,必要があつて陽圧呼吸療法を行いたい場合には大きな障害となる.
 しかし,肺を損傷してしまった場合は,air lea—kageを可及的に減少させる様努力すべきであり,無傷針付きの糸で丁寧に縫合するか,器械を用いた縫合を行う.われわれは最近,無視できない肺よりのair leakageに対して,USS社のAuto—suture TAを用い,取扱いが簡便で,良好な結果を得ているので紹介したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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