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文献詳細

雑誌文献

臨床外科39巻6号

1984年06月発行

文献概要

特集 〔Q & A〕術中トラブル対処法—私はこうしている 胃・十二指腸手術

十二指腸潰瘍切除でぬいしろがなくB-ⅠかB-Ⅱに迷つた

著者: 前田昭二1 湯浅鐐介1

所属機関: 1前田外科病院外科

ページ範囲:P.759 - P.759

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 十二指腸潰瘍の胃切除を終つてさて十二指腸断端を閉鎖するべきか,B-Ⅰを行うべきか迷う場合がある.いわゆる胃穿孔の様な十二指腸前壁病変の場合は問題にならないが幽門部小彎側や後壁に潰瘍がある場合は瘢痕,癒着で周囲組織の短縮が強く断端処理には適切な判断と精密な縫合技術が要求される.
 前述の如く十二指腸断端にこの様な変化が強い場合はB-Ⅱのために断端閉鎖を強行するのは得策でなく,むしろB-Ⅰを行う様に吻合を工夫する方が安全である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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