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文献詳細

雑誌文献

臨床外科39巻6号

1984年06月発行

文献概要

特集 〔Q & A〕術中トラブル対処法—私はこうしている 胃・十二指腸手術

胃全摘で食道がひつこんでしまつた 食道が縦に裂けてしまつた

著者: 前田昭二1 湯浅鐐介1

所属機関: 1前田外科病院外科

ページ範囲:P.766 - P.767

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 「良い手術をするためには良い手術野を作ること」が必要条件である事はいまさら言うまでもない事であるが,胃手術とて例外でなく手術範囲が食道にまで達する場合,手術野の良し悪しが手術そのものに多くの影響を及ぼす.手術創を数センチ追加することにより手術がより容易に進展する事は誰しもよく経験する事である.
 胃悪性腫瘍,噴門部病変では上腹部正中切開を最大限にする必要がある.すなわち皮切を胸骨下端を越え上部まで加え,筋膜は縦隔を開かない範囲で十分切開し場合により剣状突起を切除する.開創器を適確にかける事により噴門部,食道下端の処理はよりやり易くなるはずである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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