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文献詳細

雑誌文献

臨床外科39巻6号

1984年06月発行

文献概要

特集 〔Q & A〕術中トラブル対処法—私はこうしている 小腸・大腸手術

腸壁のヘマトームをどうするか

著者: 牧野永城1

所属機関: 1聖路加国際病院外科

ページ範囲:P.787 - P.787

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 腸壁のヘマトームが術中に起こるというと,たいていは,吻合しているときに起こるものだろう.針を通した所から生ずるヘマトームは糸を結んだだけ,またはそこを暫く圧迫しておればひどく大きくなることはない.あまり腸壁内血腫が大きくなるときは,漿膜側から小さな切開を加えて減圧し,それ以上血腫が大きくならぬよう工夫することもある.しかし,血腫自体で腸壁の組織が壊死の危険にさらされることはないので,筆者は余り意に介さないことにしている.そのために術後合併症を来したと思われるような症例も経験していない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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