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文献詳細

雑誌文献

臨床外科39巻6号

1984年06月発行

文献概要

特集 〔Q & A〕術中トラブル対処法—私はこうしている その他の手術

虫垂がとれない

著者: 牧野永城1

所属機関: 1聖路加国際病院外科

ページ範囲:P.823 - P.823

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 筆者にも,虫垂がとれなかつた経験が一度あつた.それは妊娠9カ月位の妊婦であつた.子宮が大きく,虫垂がその裏にかくれていて,無理にとろうとすると,子宮壁に対するかなりの圧迫,移動が必要であつた.取れないのではなく,無理に取るといけないという状態であった.ペンローズドレーンの太目のものを2本入れて,抗生物質で治療した.症状は消褪し,予定通り無事に分娩を満期で終了,その後1カ月位してから虫垂を切除した.簡単な虫垂切除であつた.こんなことぐらいの他には,虫垂がとれないという事態は想定もできない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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