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特集 〔Q & A〕術中トラブル対処法—私はこうしている 胸腹部重度外傷
外傷性気管支破裂の呼吸管理および術式をどうするか
著者: 葛西猛1 小林国男1
所属機関: 1帝京大学救命救急センター
ページ範囲:P.870 - P.870
文献購入ページに移動(1)呼吸管理;鈍的胸部外傷で呼吸困難,チアノーゼがあり一側の呼吸音が減弱している時は外傷性緊張性気胸を疑い胸部X線を撮影する前に胸腔ドレーンを挿入しなければならない.胸腔ドレーンから大量のair leakageが認められる場合,あるいは2本の胸腔ドレーンが機能しているにも拘わらず,胸部X線像で患側肺が再膨張していない場合は,肺破裂ないしは気管支断裂を疑い,緊急手術の準備をすると同時にendo-tracheal tubeをendo-bronchial tubeに変換し,片肺換気unilateral lung ventilationか左右肺を別々に換気させる方法independent lung ventilationを施行しなければ救命は困難である.
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