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文献詳細

雑誌文献

臨床外科39巻6号

1984年06月発行

特集 〔Q & A〕術中トラブル対処法—私はこうしている

血管造影

血管のスパスムで,カテーテルが動かなくなつた

著者: 平松京一1

所属機関: 1慶応大学病院放射線診断部

ページ範囲:P.881 - P.881

文献概要

 血管カテール法施行中における動脈のスパスムは,この検査法にみられる合併症としてかなり頻度の高いものである.スパスム発生部位は穿刺部位(カテーテル挿入部)とカテーテル先端部付近に大別される.カテーテルが動かなくなつた場合には,スパスムが穿刺部位に発生したことを意味する.とくに小児や若年の女性にはしばしば穿刺部のスパスムが発生しやすく,カテーテル検査後において大腿動脈から腸骨動脈にかけての血栓形成の原因になることが多い.
 このスパスム発生を防止する上に役立つ注意事項としては,動脈周囲までの十分な局所麻酔や注意深いカテーテル操作などがあげられるが,ここでは実際血管スパスムが発生した場合の処置について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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