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文献詳細

雑誌文献

臨床外科39巻6号

1984年06月発行

特集 〔Q & A〕術中トラブル対処法—私はこうしている

血管造影

造影剤注入時,カテーテルが破裂したり,尾部の広がりがアダプタの孔から抜けてしまつた

著者: 平松京一1

所属機関: 1慶応大学病院放射線診断部

ページ範囲:P.884 - P.884

文献概要

 このトラブルは日常の血管造影でしばしば経験するものであるが,トルクコントロール用のカテーテルが出現してからは,カテーテルの強度が非常に高まり,このトラブルに遭遇することは少なくなつている.
 カテーテルが破裂したり,尾部の広がりがアダプタの孔から抜けてしまつた場合,とるべき3つの方法がある.一つはガイドワイヤーを用いてカテーテル交換してしまう方法,第二にはカテーテル内の凝血形成の項目でも述べたsheath set(またはintroducer)を用いる方法,第三の方法としてこのカテーテルを修復する方法がある。前二者は今さら説明を要することではないが,何らかの理由でカテーテル交換が出来ない場合,例えばカテーテルが他に準備してないか,カテーテルが超選択的に末梢に送りこまれていて,出来ればカテーテルをこのままの位置に固定しておきたいような場合,第三の方法をとる必要が生じて来る.ここではこのカテーテル修復法について述べる(図).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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