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文献詳細

雑誌文献

臨床外科39巻6号

1984年06月発行

文献概要

特集 〔Q & A〕術中トラブル対処法—私はこうしている 血管造影

血管外へカテーテルがでてしまつた

著者: 平松京一1

所属機関: 1慶応大学病院放射線診断部

ページ範囲:P.886 - P.887

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 カテーテルが血管壁を穿通してしまうというアクシデントは,注意深いカテーテル操作を行えば当然避け得るものであるが,静脈系のカテーテル検査に際して,多少でも無理な操作をすれば,カテーテルは容易に壁外に出てしまう.大動脈内においても無理な反転操作に際してカテ先が外膜外に出てしまうこともある.血管壁にカテーテルの太さに相当する小孔があいても,dos Santos法の操作を考えれば,出血傾向のある特殊な患者は別として,ある程度の血腫を壁外に形成して自然に止血してしまうことが多い.しかし部位によつてはカテーテル穿通孔を通して大量の出血が起こることもあるので,このような場合について述べることにする.
 まず穿通したカテーテルをそのままにして外科手術にもつて行くのは,一つの解決法であるが,患者に対する大きな侵襲を考えると,簡単に踏み切れないことが多い.しかし次に述べるような方法を応用することが出来なくて,しかも大出血が予想される場合には,この外科的方法をとらざるを得ない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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