icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科39巻7号

1984年07月発行

臨床報告

術後夜間喘息様咳嗽発作の消失をみた胃食道逆流現象(GER)の1例

著者: 中村哲郎1 岡田正1 根津理一郎1 窪田昭男1 福沢正洋1 鎌田振吉1 高木洋治1 原田徳蔵2

所属機関: 1大阪大学医学部小児外科 2大阪大学医学部小児科

ページ範囲:P.1047 - P.1050

文献概要

はじめに
 近年,胃食道逆流現象(Gastroesophageal reflux.以下GERと略す.)において嘔吐やregurgitationによるesophagitisやstrictureのみならずaspirationによる肺炎,気管支炎,喘息などの呼吸器合併症が起こりうる事が注目され,特に小児領域では再発性肺炎,喘息,成長障害,Sudden Infant Death Syndromeなどの原因としてGERの報告がなされている.今回我々は夜間の喘息様咳嗽発作を主訴として来院した5歳男児にGERを疑いNissenのFundoplicationにより術後早期より劇的に症状の改善をみた症例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら