文献詳細
Topics 第二報
肝細胞癌に対する泡によるembolization,その後の発展—肋間動脈経由キセノン泡溶液の動注と温熱療法の併用治療の開発
著者: 長谷川博1 山崎晋1 幕内雅敏1 森山紀之2 島村善行3
所属機関: 1国立がんセンター病院外科 2国立がんセンター病院放射線科 3国立療養所松戸病院外科
ページ範囲:P.1147 - P.1150
文献概要
著者らは気体の泡を利用したembolizationにつき昨年以来発表し研究を続けているが,その後この方法につき文字通り日進月歩の改良と工夫を行い,今やほぼ確立された方法と申してもはばからないところまで到達し,患者の治療に明るい希望を見出せるところまで来たので報告する.
なお,泡を利用したembolizationの利点と欠点は次に列挙する如くであり,当初の本質的な着眼点にはいささかも変更がない.すなわち ①気体の泡であるので,工夫いかんによつては血球のサイズの無数の塞栓子を送り込み,末梢毛細管をすべて泡で埋めつくす可能性がある.
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