文献詳細
臨床報告
大腸内視鏡により診断し得た結腸膀胱瘻の1治験例
著者: 鍋嶋誠也1 藤崎安明1 沖本光典1 土屋信1 伊東治武1 村上和1
所属機関: 1千葉市立病院外科
ページ範囲:P.1201 - P.1204
文献概要
S状結腸膀胱瘻は典型的な症状を順次呈するものの臨床的に経験することは稀な疾患である.診断法においても注腸造影,膀胱造影,膀胱鏡などが有用であるが大腸内視鏡による瘻孔の診断に関しては本邦にその報告を見ない.私どもは上記の諸検査および大腸内視鏡下にも観察され,また膀胱内色素液注入法も有効であつたS状結腸膀胱瘻の1治験例を報告するとともに若干の考察を述べる.
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