文献詳細
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文献概要
緒言
先天性股關節脱臼(以後先天股脱と呼稱する)の後療法に就てわ古來多くの詳細な記載がある。一方整形外科疾患中最も重要な對象であるばかりでなく,其患者數わ依然として多く且全國的であつて,整形外科專門家の手にのみ集中する事が困難な状況にある。此兩者の綜合わ勢い成書に準據した治療法と多少の經驗から來る千差萬別の治療法が現在行われて居るという結果が生じて居る状態である。其等の療法がはたして適切であるか否か些か疑問がある。
而も今日尚整形外科専門家間に於ても,該疾患の發生論から治療に至る迄研究の餘地を多分に認め各々探究中の状態である。著者等も年來該疾患に對して再檢討の要を痛感しつつ各方面から考察を下して居るが,共保存的療法に就て次の二點に就き些か卑見を有し,此處に多數の症例から共爰當性を確信するに至つた。
先天性股關節脱臼(以後先天股脱と呼稱する)の後療法に就てわ古來多くの詳細な記載がある。一方整形外科疾患中最も重要な對象であるばかりでなく,其患者數わ依然として多く且全國的であつて,整形外科專門家の手にのみ集中する事が困難な状況にある。此兩者の綜合わ勢い成書に準據した治療法と多少の經驗から來る千差萬別の治療法が現在行われて居るという結果が生じて居る状態である。其等の療法がはたして適切であるか否か些か疑問がある。
而も今日尚整形外科専門家間に於ても,該疾患の發生論から治療に至る迄研究の餘地を多分に認め各々探究中の状態である。著者等も年來該疾患に對して再檢討の要を痛感しつつ各方面から考察を下して居るが,共保存的療法に就て次の二點に就き些か卑見を有し,此處に多數の症例から共爰當性を確信するに至つた。
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