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文献詳細

雑誌文献

臨床外科4巻10号

1949年10月発行

文献概要

機能檢査法

肝臓機能檢査法

著者: 今永一1

所属機関: 1熊本醫科大學

ページ範囲:P.510 - P.515

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 私は去年日本外科学会宿題報告に於て外科的疾患の手術予後は肝臟機能と深い関係にあることを肝臟組織の生化学的或は檢鏡的檢索により証明し從つて從前肝臟機能の状態を知りその障碍ある時は庇後処置を講ずることは私共外科医にとりても甚だ重要なることを述べたのである. 從つてここに適当なる肝臟機能檢査法が問題となつて來るのである. 肝臟はその機能が障碍せられても何等特有なる自覚症もなく又普通の診断法による他覚的所見も不定なるがため肝臟機能障碍の程度は何等かの生理学的或は生化学的方法によりて知らなければならず,この数十年來多数の先輩諸家がこの点に就て努力を続けて來たのである. その結果肝臟には多岐に亘る機能が存するがためにここに多数の肝機能檢査法が考案せられるに至つたことは当然のことである. これ等檢査法をすべてここに記述することは興味もなく又意味もないので私は先づ数多い檢査法をその由来する所の機能に從つて分類しその中一般に多く用いられてよいと思われる方法に就て述べ次で私の教室に於て主として行なつている方法及これに関しての研究結果の大要を述べ読者諸賢の御参考に供したいと思う次第である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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