文献詳細
外科醫のノート
文献概要
尿道損傷のために,尿道からの排尿が不能であり,且つ尿道内にカテーテルの挿入が困難な場合の尿閉救急処置として,膀胱穿剌は先づ行わねばならぬものである.
尿道狹窄・前立腺肥大症・結石若くは異物の尿道内嵌入に因つても尿閉は起るが,尿道からのカテーテル挿入に種々便利な器械が考按され,又挿入手技に進歩の著しい現今では,膀胱穿剌を軽卒に行うことが戒められていて,泌尿科医は,その理由もなく,膀胱穿剌を行うことを恥辱とさえ考えている程である. 併し,その適應症に対しては,躊躇なく敢行すべきこと勿論である.
尿道狹窄・前立腺肥大症・結石若くは異物の尿道内嵌入に因つても尿閉は起るが,尿道からのカテーテル挿入に種々便利な器械が考按され,又挿入手技に進歩の著しい現今では,膀胱穿剌を軽卒に行うことが戒められていて,泌尿科医は,その理由もなく,膀胱穿剌を行うことを恥辱とさえ考えている程である. 併し,その適應症に対しては,躊躇なく敢行すべきこと勿論である.
掲載誌情報