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文献詳細

雑誌文献

臨床外科4巻11号

1949年11月発行

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迷走神経切斷術—4年間の臨床経驗

所属機関: 1

ページ範囲:P.571 - P.577

文献概要

 迷走神経の完全切断が消化性潰瘍の一手術治療法としてDragstedt and Owensにより取上げられたのは1943年のことであるが,爾來吾々の外に,Moore並に協同研究者,Machella並に協同研究者,Walters,Harkins. and Hooker,Paulsonand Gladsden,Sanders,Crile,Schoen and Griswold,Schauffer,Beattieその他の人々によつて試みられ,大体に於て成績は良好とされ現在なお続行されている.
 然し一方に於ては,本法の價値にも一定の限度のあることが漸次明かにされ,これは無効例のあることよりも,むしろ副作用を伴うことに基因する.又Dragstedtが最初に観察した本手術による胃酸の低下,胃運動機能の変化,潰瘍の治癒などは一般に認められる所であるが,なおこの効果の持続期間が問題であつて,既に4年乃至6年の経驗をもつ多数諸家により間もなく重要な遠隔成績が報告されることと思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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