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文献詳細

雑誌文献

臨床外科4巻11号

1949年11月発行

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急性化膿性膝蓋骨々髓炎の1例

著者: 星井孜1

所属機関: 1北海道大學醫學部第三外科學教室

ページ範囲:P.591 - P.595

文献概要

緒言
 急性化膿性骨髄炎は,臨床上屡々経驗する重要な骨疾患の一つであるが,其の多くは長管状骨に來り,短骨並に扁平骨に発生するものは比較的稀である. 就中膝蓋骨々髄炎は極めて稀有であつて,Trendel氏の統計をFritz氏が報告した急性化膿性骨髄炎1512例中,僅かに1例を算するのみである. 其の他Müller2例,Würthenau 1例,Röpke2例,Cpeite 1例,Ludloff 1例,Ducuing 1例,Partsch 1例,Walther 1例,Johansson 1例,Rosenbach 1例,等諸氏の報告を見るが,1936年Blumensaat氏は文献による集計を22例と記載し自家例2例を報告している. 本邦に於ては,膝蓋骨カリエスは稀に散見するが,急性化膿性炎衝の報告は著者の調査によれば昭和11年今西,森友氏の1例を認めたのみである. 著者は近時此の極めて稀な急性化膿性膝蓋骨々髄炎の1例を経驗したので茲に報告し,諸賢の御参考に供したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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