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文献詳細

雑誌文献

臨床外科4巻11号

1949年11月発行

外科醫のノート

留置カテーテル

著者: 金子榮壽1

所属機関: 1慶應義塾大學醫學部

ページ範囲:P.600 - P.601

文献概要

 尿道内に護謨製カテーテルを留置して,(1)尿を膀胱内に溜めないて,膀胱を收縮安靜にしておくこと,(2)尿が尿道壁に触れない様にすること,(3)尿道を拡張させ且つ尿道壁を圧迫すること,を目的とすることは,日常一般に行われていて,これを留置カテーテル若くは持続カテーテルと呼んでいる.
 留置用カテーテル. このものには,特種のもの,例えば,Pezzen氏カテーテル,Malecot氏カテーテル,或はCasper氏カテーテルがある. 大体に於て,同じ理論のもとにその構造がなつている. 即ちマンドリンで先端の壼腹部を延ばし,細長くして尿道に挿入し,その先端が膀胱に達したならば,マンドリンを抜去する. すると先端壺腹部が縮まつて,元の太さとなる. これは壺腹状をなしているので,内尿道口にひつかかつて抜けない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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