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文献詳細

雑誌文献

臨床外科4巻12号

1949年12月発行

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ホッファ氏病に就て

著者: 諸富武文1

所属機関: 1國立小倉病院整形外科

ページ範囲:P.634 - P.637

文献概要

緒言
 本疾患は外傷後膝関節内の膝蓋骨下脂肪組織の炎症を起し,ために結締織性の肥大を起し,脂肪体が特有なる形態を呈する疾患であつて,膝関節内樹枝状脂肪腫の1種である.1904年Hoffa氏により初めて記載されたものであつて,同氏は数囘に亘り本脂肪体に関する意義及び手術的療法,病理組織学的所見に就き記載し,これをHoffa氏病と称した.其後Bircher(1929),Diamant-Berger et Sicard(1931),Friedrich(1927),F. Rost(1922),F. Holldack(1938)氏等の報告があるが甚だ僅少である.わが邦に於ては高和氏(1939)の1例德岡氏(1943)の数例をみる位であろう.
 私は前任地八幡製鉄病院で,本症の1例を経驗したので本症に就き少しく述べてみたいと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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