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文献詳細

雑誌文献

臨床外科4巻2号

1949年02月発行

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創傷治療劑としての尿素に關する臨牀的竝に實驗的研究

著者: 高藤歲夫1

所属機関: 1東京大學醫學部福田外科教室

ページ範囲:P.45 - P.51

文献概要

緒言
 尿素(以下Uと略記)の外科的應用に關しては,曩に教室木本助教授は熱性膿瘍に對する非切開U液穿刺療法を提唱し,これを從來の切開療法による治療成績と比較してU液穿刺療法の優れた點を指摘し,殊に深在性の膿瘍即ち化膿性筋炎,化膿性乳腺炎等に於て卓效を奏することを認め,昭和18年9月誌上に報告された。引續き角田氏はUの生物學的作用に就いて研究を進め,その毒性・膿汁内殺菌力・膿汁溶解作用・生體組織反應等を檢索し,外科的治療劑としてのUの價値に就いて檢討した。著者はこの外科的治療劑として種々の特性を有するUに就いて,更にその適應範圍を擴大し,殊に木本助教授の檢討された閉鎖性化膿竃に對し,開放性化膿竈とも稱すべき種々の化膿傅染創に對するUの局所作用に就いて研究し,些か知見を得たので茲にその概要を報告し大方の御批判を乞おうとするものである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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