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盲腸憩室炎の1例
著者: 柴田英生1 葦澤贇1
所属機関: 1東大分院外科
ページ範囲:P.233 - P.237
文献購入ページに移動I. 緒言
大腸の憩室は1849年Cruveilhierによつて始めて記載され1898年Graserの詳細な報告が發表されて以來,多數の學者によつて報告されているが大腸左半殊にS字状部に多く,盲腸の孤立性の憩室に關すを報告は内外共に極めて少く,我々が文獻から集めえたところでは本邦に於ける報告例は僅かに15例に過ぎなかつた。我々は最近東大分院外科に於て虫垂炎性膿瘍の臨牀診斷の下に手術を行い盲腸憩室炎である事を知り廻盲部切除を行い治癒せしめ得た1例を經驗したので茲に報告する次第である。
大腸の憩室は1849年Cruveilhierによつて始めて記載され1898年Graserの詳細な報告が發表されて以來,多數の學者によつて報告されているが大腸左半殊にS字状部に多く,盲腸の孤立性の憩室に關すを報告は内外共に極めて少く,我々が文獻から集めえたところでは本邦に於ける報告例は僅かに15例に過ぎなかつた。我々は最近東大分院外科に於て虫垂炎性膿瘍の臨牀診斷の下に手術を行い盲腸憩室炎である事を知り廻盲部切除を行い治癒せしめ得た1例を經驗したので茲に報告する次第である。
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