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文献詳細

雑誌文献

臨床外科4巻5号

1949年05月発行

文献概要

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肝臟膿瘍の穿による腹膜炎の2例

著者: 川內拓郞1 平田禎助1

所属機関: 1赤羽橋濟生會病院外科

ページ範囲:P.241 - P.243

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 肝臟膿瘍は稀有なる疾患ではないが,膿が多量に貯溜するときは之を人工的に排除しなければ最も危險な合併症として隣接腔,又は臟器への穿孔を生ずることがある。而もその過半數は横隔膜を穿孔して肋膜腔に破れ膿胸を形成するか,又は氣管枝に穿孔する傾向があつて,腹腔内に自潰するものは稀である。
 最近肝臟膿瘍の腹腔内自潰により汎發性腹膜炎を惹起した2例を經驗したので,些か總括的觀察を試みた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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