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火傷瘢療癌—症例報告及文獻による統計觀察
著者: 村上忠重1
所属機関: 1東京大學醫學部福田外科教室
ページ範囲:P.291 - P.298
文献購入ページに移動 火傷痕瘢癌(以下火癌と略す)は本邦に特に多い皮膚癌で,臨牀統計ではその約20%を占める。都築外科12年間(自昭和9年4月至21年3月)に9例の火癌が經驗された。ここにその症例報告を行い,同時に昭和21年3月迄に原著や學會抄録等によつて得られた殆んど總ての本邦火癌報告症例107例に加えて116例とし,種々の統計觀察を試みた。即ち本統計に依て火癌の皮膚癌中に於る特異性を明かにし,全經過の觀察の容易な本疾患の統計的な追究を應じて一般の癌の諸性質を類推するよすがとし,又戰災による高度の火傷が多發した今後,多發を豫想される本疾患の觀察の一指針たらしめたいと思つた。
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