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文献詳細

雑誌文献

臨床外科4巻7号

1949年07月発行

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橈骨小頭脱臼を伴う尺骨骨折Monteggia骨折の1陳舊例

著者: 武田直衞1

所属機関: 1國立大藏病院外科

ページ範囲:P.360 - P.362

文献概要

緒言
 monteggia(伊,1814)が初めて橈骨小頭脱臼を件う尺骨骨折の2例を報告し,Perrin(1909)が該骨折をmonteggia骨折と命名してより,ヨーロツパに於ては此の名稱が一般に用いらるゝに至つた(Huntの記載による)。米國に於ても"Monteggia fracture"の名稱の下にSpeed及びBoyd(1940)は本症の62例を集めて詳細な記載をなし,最近にはSmith及びCurry(1947)が各々其の症例を報告している。本骨折に隨伴する橈骨小頭脱臼中後方脱臼は極めて稀で,大部分は前方腔臼である。本報告も前方脱臼の定型例であるが,受傷後3ケ月半を經た不完全治療陳舊例であり,且つ再術後の經過を長期に亙り觀察し得たので,從來餘り知られていなかつたMonteggia骨折の名稱を紹介旁々茲に概略を報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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