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文献概要
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腸内寄生虫を伴う腸管蜂窠織炎
著者: 高山祿郞1
所属機関: 1日本医療團下谷病院外科
ページ範囲:P.415 - P.417
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腸管蜂窠織炎は比較的稀な疾患として報告されているが,特に其の威因に関しては尚お諸説区々であつて,定説を見ない所である。一方今次大戰以耒我が國に於ては腸内寄生虫殊に蛔虫の蔓延甚しく,日常の外科臨床に於ても多數此樣な外科的蛔虫症が取扱われているが,余は最近腸内寄生虫に起因すると推定される腸管蜂窠織炎の症例を経驗したので茲に報告する次第である。
腸管蜂窠織炎は比較的稀な疾患として報告されているが,特に其の威因に関しては尚お諸説区々であつて,定説を見ない所である。一方今次大戰以耒我が國に於ては腸内寄生虫殊に蛔虫の蔓延甚しく,日常の外科臨床に於ても多數此樣な外科的蛔虫症が取扱われているが,余は最近腸内寄生虫に起因すると推定される腸管蜂窠織炎の症例を経驗したので茲に報告する次第である。
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