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文献概要
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胆道内蛔虫迷入症の手術所見に就て
著者: 槇哲夫1 大內淸雄1
所属機関: 1秋田縣立病院外科
ページ範囲:P.418 - P.421
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胆道内蛔虫迷入症は是迄上腹部疼痛を訴える各種疾患と混同され,その臨床的意義もあいまいの中に看過されて耒たことは既に槇1,2)の指摘せる所であるが,其の手術時観察に於ても,これ迄不徹底の憾みが無いでもなかつた。斯る意味に於て今,比較的多数例を纒め得た余等の経驗例に就いて手術時所見を申し述べ,本症に就て考慮を拂い直すことは無意味ではない。余等が秋田女子医専から縣立病院にまたがる過去約3年間に経驗せる本症の手術例は合計42例であるが,便宜上之等を3群,即ち胆道内に蛔虫のみを認めた27例をA群,胆石と蛔虫を合併して見られた4例をB群,又手術時胆道内に蛔虫は認められなかつたが既往歴,症状及び手術所見等より蛔虫迷入による変化と断定された11例をC群に分ちて記述する。
胆道内蛔虫迷入症は是迄上腹部疼痛を訴える各種疾患と混同され,その臨床的意義もあいまいの中に看過されて耒たことは既に槇1,2)の指摘せる所であるが,其の手術時観察に於ても,これ迄不徹底の憾みが無いでもなかつた。斯る意味に於て今,比較的多数例を纒め得た余等の経驗例に就いて手術時所見を申し述べ,本症に就て考慮を拂い直すことは無意味ではない。余等が秋田女子医専から縣立病院にまたがる過去約3年間に経驗せる本症の手術例は合計42例であるが,便宜上之等を3群,即ち胆道内に蛔虫のみを認めた27例をA群,胆石と蛔虫を合併して見られた4例をB群,又手術時胆道内に蛔虫は認められなかつたが既往歴,症状及び手術所見等より蛔虫迷入による変化と断定された11例をC群に分ちて記述する。
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