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最近の米國外科
側頸部に部位迷錯した甲状腺腫瘍の本態,他
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ページ範囲:P.434 - P.439
文献購入ページに移動 ワラン及びフエルドマンの両氏は頸部の外側部に見られる甲状腺組織の腫瘍に関して,3つの可能性が考慮されるとしている。即ち(1)この側頸部の甲状腺腫瘍は胎生時の発生学的欠陥で本耒の甲状腺から分離したものより発生し且つその大多数の症例では,その腫瘍は本耒の甲状腺に轉移を生ずる場合,(2)本耒の甲状腺及び部位迷錯甲状腺の腫瘍で,胎生時の遺残物が單純型多中心性新生物となつているもの,(3)更に時として甲状腺の早期轉移で’本耒の甲状腺自身の腫瘍は未だ明瞭にならない前に臨床的に既に茲に腫瘍が現れて耒る場合,である。
この論文の目的は,これ等の腫瘍の発育現象に関係して,その発生原因が何れの型の発現であるか,それを決定することなのである。そのため著者たちはNew England Deaconess Hospitalの研究室で19年間に受け取つた凡ての側頸部部位迷錯甲状腺腫瘍を調査した。
この論文の目的は,これ等の腫瘍の発育現象に関係して,その発生原因が何れの型の発現であるか,それを決定することなのである。そのため著者たちはNew England Deaconess Hospitalの研究室で19年間に受け取つた凡ての側頸部部位迷錯甲状腺腫瘍を調査した。
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