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文献詳細

雑誌文献

臨床外科40巻1号

1985年01月発行

文献概要

特集 最近の経腸栄養法と外科

経腸栄養法の実際—食道・胃手術前後の経腸栄養

著者: 碓井貞仁1 佐藤博1

所属機関: 1千葉大学医学部第2外科

ページ範囲:P.49 - P.54

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 食道・胃手術前後の経腸栄養は高カロリー輸液同様不可欠のもので,栄養成分を消化吸収できる腸管の存在する例は基本的に経腸栄養の適応といつてよい.本法の意義は術前においては低栄養状態の改善,術後は一定期間の栄養供給ならびに合併症に対する治療効果にある.通常,経鼻的に挿入留置した栄養チューブを介して1kcal/mlに調製した溶液を100ml/hr以下の速度で持続的に点滴注入する.経腸栄養法は施行・管理が安全かつ容易で副作用も少なく,栄養状態の改善,消化管瘻孔の治癒などの治療効果の大きいすぐれた栄養法として高く評価される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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