文献詳細
文献概要
特集 最近の経腸栄養法と外科
経腸栄養法の実際—小腸広範囲切除後
著者: 福島恒男1 土屋周二1
所属機関: 1横浜市大医学部第2外科
ページ範囲:P.55 - P.58
文献購入ページに移動 小腸広範囲切除後の臨床経過は典型的には3期に分けられる.第1期の下痢のひどい時期には経静脈的高カロリー輸液を行い.2〜3週間後,第2期には徐々に成分栄養剤による経腸栄養を行う.残存腸管機能を配慮した量を投与することが肝要で,過剰投与すると下痢による脱水,電解質喪失をきたす.
経腸栄養そのものが残存腸管の再生を促進するので次第に増量する.第3期になると成分栄養の依存度は低下するが,補助的にこれを長期にわたつて投与しなければならない症例もある.
経腸栄養そのものが残存腸管の再生を促進するので次第に増量する.第3期になると成分栄養の依存度は低下するが,補助的にこれを長期にわたつて投与しなければならない症例もある.
掲載誌情報