文献詳細
文献抄録
文献概要
著者は,膵および膵頭十二指腸領域の悪性腫瘍に対し,腫瘍を周囲軟部組織,所属リンパ組織,門脈とともに,en blockに切除する手術法regional pancreatectomy(以下R. P.)を考案した(Surgery 73:307,1973).今回の報告は,1972〜1982に著者が扱つたこの領域の悪性腫瘍270例(切除率30%)のうち,R. P. 施行の61例に検討を加えたものである.
61例(男34,女27,年齢23〜68歳)は膵癌35例,他の悪性腫瘍21例,術後良性病変と判明した6例である.各症例につき,著者の作成したTNM分類によるstagingを行つた.膵癌を除く21例については,生存例43%,生存期間3〜92カ月,再発死亡33%である.膵癌の成績は,これに比べ不良で,生存例20%,生存期間3〜18カ月,再発死亡28%である.
61例(男34,女27,年齢23〜68歳)は膵癌35例,他の悪性腫瘍21例,術後良性病変と判明した6例である.各症例につき,著者の作成したTNM分類によるstagingを行つた.膵癌を除く21例については,生存例43%,生存期間3〜92カ月,再発死亡33%である.膵癌の成績は,これに比べ不良で,生存例20%,生存期間3〜18カ月,再発死亡28%である.
掲載誌情報