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"Parallel channel" sign
著者: 佐藤豊1
所属機関: 1聖マリアンナ医科大学放射線科
ページ範囲:P.93 - P.93
文献購入ページに移動 "parallel channel" sign1)は超音波検査による黄疸の検索にさいして初期の閉塞性黄疸でみられる軽度の肝内胆管の拡張を認識するために有用な所見である.正常の左・右肝内胆管は超音波で描出されることは稀であるが,拡張が起こると左・右の主門脈枝の前方をそれて併走する管腔として描出される(図).この場合,門脈の前方にみられる管腔の直径が門脈のそれとほぼ同程度であり,併走する距離が2cm以上にわたり,また管腔の走向に蛇行がみられるような場合にはこの管腔構造物が胆管であることがより確実となる.特に右肝動脈あるいは正常の右肝内胆管が門脈右枝の前方に管腔構造として描出されることがあるが,これらは拡張した胆管に比べより直線的な走向をすること,その径が急激に減少すること,径が門脈の1/3あるいはそれ以下であることなどから鑑別がつく."parallel channel" signがみられる症例ではPTCあるいはERCPによる閉塞のメカニズムの検索が必要となる.
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