文献詳細
臨床研究
胃癌の術前Stage診断—超音波断層法及び血管造影法を併用して
著者: 竹中温1 本田光世1 下間正隆1 藤井宏二1 高橋滋1 泉浩1 加藤元一1 田内逸人1 沢井清司1 徳田一1 大村誠2 三上正嗣3
所属機関: 1京都第2赤十字病院外科 2京都第2赤十字病院放射線科 3京都第2赤十字病院超音波室
ページ範囲:P.119 - P.125
文献概要
術前に胃癌の拡がりを把握することは,根治手術の可否あるいは手術々式の決定に際して極めて重要であると思われる.近年,画像診断の発達により,超音波断層法(以下US),血管造影及びCTを用いて,胃癌の壁深達度,肝転移,リンパ節転移及び腹膜播種の術前診断に関する報告がなされつつある.今回われわれはUSと血管造影を併用することにより胃癌進行度を術前にどの程度推定できるかを検討し,若干の知見を得たので報告する.
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