文献詳細
臨床報告
直腸癌を合併した直腸カルチノイドの1例
著者: 曾我浩之1 横山伸二1 池田昭彦1 小松原正吉1 寺本滋1 田口孝爾2 赤木制二2 溝渕光一3 佐藤源4
所属機関: 1岡山大学医学部第2外科 2岡山大学病理部 3岡山大学第2病理 4国立病院四国がんセンター外科
ページ範囲:P.153 - P.156
文献概要
消化管カルチノイドは粘膜深部の腺底部細胞に発生して粘膜下腫瘍の発育形態をとるが,臨床的にはmalig—nant potentialを有し,組織発生や悪性度,治療方法の点から注目されている腫瘍である.また,多発性や他の悪性腫瘍の合併頻度の高いことも知られている.
われわれは直腸に癌腫とカルチノイドが併存した1症例を経験したので,若干の文献的考察を加え報告する.
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