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モノクローナル抗体のヒト乳癌診療への応用
著者: 福富隆志1
所属機関: 1慶応大学医学部外科
ページ範囲:P.1256 - P.1256
文献購入ページに移動 ヒト乳癌株HX 99を担癌したヌードマウスにisotopeで標識したモノクローナル抗体LICR-LON-M 8(M8)を静注し,腫瘍の移植部位あるいは標識核種の差異によるM8の分布の相違を解析した.また乳癌初回手術症例を対象として放射性M8の生体内分布,および再発症例に対する診断能力を臨床的に検討した.
M8はHX 99が有する抗原決定基を認識するため,125I-M8静注後の放射活性は対照とした他の乳癌株1,068および正常マウス組織に比較してHX 99に有意に高かつた,また131I-RIO(anti-human glycophorin Aモノクローナル抗体)を静注した場合よりも4.8〜5.7倍高かつた.HX 99のオートラジオグラフィー(ARG)によつても免疫組織化学染色(M8抗原)と銀粒子(125I-M8)の結果はよく一致していた.
M8はHX 99が有する抗原決定基を認識するため,125I-M8静注後の放射活性は対照とした他の乳癌株1,068および正常マウス組織に比較してHX 99に有意に高かつた,また131I-RIO(anti-human glycophorin Aモノクローナル抗体)を静注した場合よりも4.8〜5.7倍高かつた.HX 99のオートラジオグラフィー(ARG)によつても免疫組織化学染色(M8抗原)と銀粒子(125I-M8)の結果はよく一致していた.
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